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Miyakawa Blog

ウェブディレクターが日々のことを綴るブログ

京極夏彦著書「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」再読完了

8月3日夜に再読完了しました。

やっぱり、おもしろい。

もう1回読んでもおもしろいと思います。

事件を追って、犯人を追及するだけの推理小説では、2度も、3度も読みたくはならない。 しかし、京極夏彦先生の「百鬼夜行シリーズ」は事件が生きており、登場人物が生きています。

その為、結末がわかっていても読んでいてドキドキします。 ドラマがそこにはあります。

百鬼夜行シリーズはどの本をとってみても同じではないでしょうか。 私はおよそ5ヵ月掛けて、百鬼夜行シリーズの「邪魅の雫」まで一通り読み終えての感想です。

※魍魎の匣を読んだ過去のレビューはここをクリック(そのうち書き直そうと思っています)

魍魎の匣」の最大にして、奇妙な伏線

さて、「魍魎の匣」の最大にして、奇妙な伏線に今回読んでいて気づきました。

これに気づいたときには思わず「ニンマリ」してしまいました。

だって、本編とは全く関係ない読み飛ばしても都合が悪くないハズのエピソードが実は、物語を整理して、事件を読み解いて理解するヒントになっているなんて・・・・

それは、関口巽氏(登場人物の1人で小説家)の作品(短編)を文庫化するときの収録順のエピソードです。

関口氏は自分の短編の作品を文庫化する収録順で悩み、中禅寺(主人公)のもとに相談にいくくだりが本編中にあるのです。 事件とは無関係ですし、一般的には短編の公開順に収録しても差し支えのない、他愛のないエピソードなんです。 一見本編とは全く関わりのないエピソードが実は事件を見るときの見方を教えてくれているのです。

これだけではわかりにくいでしょうから、私の解釈で一言付け加えるとこうなります。 「事象発生の流れと、事象発見の流れは異なる」ゆえに正しい流れで見る事が物事を理解する上で重要になるということです。

本編を読み終えている人はご理解頂けるのではないかと思いますが、、、、 まだ、未読の方はぜひ本編でこの伏線を見つけてお楽しみ下さい。