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Miyakawa Blog

ウェブディレクターが日々のことを綴るブログ

「塗仏の宴」読了

著書名1:塗仏の宴(ぬりぼとけのうたげ) 宴の支度 著書名2:塗仏の宴(ぬりぼとけのうたげ) 宴の始末 著者名:京極夏彦 ジャンル:推理小説 出版社:講談社 発売年:1998年

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「塗仏の宴」は大きく分けて2部構成で物語が完結します。 文庫本では、前半部分の「宴の支度」と、後半部分の「宴の始末」の2冊に分かれます。都合2000ページほどの超大作です。

今回は2冊で1つの物語を形どっているわけですが、登場人物の相関関係と舞台、そして、時期が複雑に絡み合っています。

あらすじ

その昔、大量虐殺が在ったといわれる消えた町を探す小説家関口氏。そして彼に襲い掛かる黒い影。

自分の日常の行動を事細かく書き連ねられた手紙を受け取りストーカー被害に悩む女性に力を貸す木場刑事。 しかもその手紙の内容は誰も知らないはずの事実を言い当てているありえない手紙だという。

海辺の林で見かけた自殺者を助け、助けた自殺者を取り巻く事件に巻き込まれて行く朱美(「狂骨の夢」で登場)。

ある道場の取材記事を書き、道場から反感をかわれた中禅寺敦子は襲われ、絶体絶命のタイミングに探偵の榎木津礼二郎が登場。

また、「絡新婦の理」で登場した織作茜も登場。

一見バラバラな事件が奇妙な運命のイタズラの糸に手繰り寄せられ絡まり、黒衣の拝み屋、京極堂こと、中禅寺秋彦の元へ。

レビュー

読み終えて直後に思った感想は「この物語は冒険活劇だったのでは」という感想です(もちろん、推理小説なのですが、最後の盛り上がりがすごかった)。

もう推理小説の域を越えています。

登場人物の多さは毎度のことながら、新興宗教、道場、占い師など関わってくる団体組織やその背景に見え隠れする人物の相関関係が非常に入り組んでいきます。

小説家でいつもなら語り部たる、関口氏はある事件を切っ掛けに精神が崩壊します。 彼の精神が異常をきたしたとき、彼自身の視点によるの彼の精神描写はいつにもまして酷い書き方をしています。シリーズを通してのファンの視点であれば「どうした関口、がんばれ」と言わずにはいられないでしょう。

また、いつもは暴走して馬鹿で不器用な木場刑事ですが、「死ぬのが怖いか?」という不吉な言葉を最後にストーリーの主戦場から消えてきます。その後の彼は?

「絡新婦の理」では重要人物だった織作茜の物語への絡み方も非常に重要なポイントを迎えます。

クライマックスシーンは興奮すること間違い無し。読者の期待を超えるシーンが続々登場です。映画で見られるとカッコいいんだろうと思えるシーンもたくさん(ちゃっんと作っられた映画でないと困るけど)。

とにかく面白い。今までのシリーズの集大成って感じですが、読む以上は覚悟して読んでください。

私はますます、京極ワールドにはまっていきます。

追記 1Q84 Book3 もきになるけれど、続けて百鬼夜行シリーズを読み続けていきます。