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Miyakawa Blog

ウェブディレクターが日々のことを綴るブログ

「オーデュボンの祈り」を読み終わりました

何とも不思議なミステリーでした。
既存のミステリーの枠にとらわれない話だったと思います。
私には初めての感覚でした。
事件が起きて、解決?または真相を突き止めるために主人公 伊藤が島の中を歩きまわるのですが、事件の大小関係なく、次々に事件が折り重なっていきます。
また、本来なら事件になるはずの出来事が、島では事件にならないということもあります。この文章だけをきくと腑に落ちない方もいると思いますが、この島に島の独自ルールがあり、一見奇妙に見える「事件が事件にならない」ということも本を読んでいると納得がいきます。
まさに現代リアルな舞台にあって、まるで別世界に紛れ込んだパラレルワールドのようでもありました。
「百年通じて島に足りないものは?」という伏線が物語全体を通してでてきます。
この伏線は「カカシ(優牛)が殺された事件(物語全体の大きい事件)」の真相が解明された後、物語も終わる頃に解明されました。
瞬間思わず私は心の中で「ガッツポーツ」を決めました。「そうかこれか!」。
あまり詳しく書くとネタばれになりますが、ちょっとだけ補足します。
「百年通じて島に足りないものは?」という伏線と、「カカシが殺された事件」が物語の中に出てくるのですが、この2つの話の交わり方も読みどころの1つです。
物語を読み終わったときに初めてこの2つがリンクします。
読み終わってみて、二人の主人公、伊藤と優牛の幸せそうな空気(行間)を最後に感じ取れたのがよかった。
これは多分ハッピーエンドという終わり方なんだろうな。
追記
これは繰り返して楽しめるミステリーだと思います。
1回目は伏線やおのおのの事件の解明をワクワクしながら読めます。
2回目は登場人物達の行動の流れと事件の発生を、物語の軸を照らし合わせながら楽しめると思います。
また、新しい作家さんを開拓できてよかったです。