Miyakawa Blog

ウェブディレクターが日々のことを綴るブログ

デザインの輪郭

評価:
深澤 直人
TOTO出版
¥ 1,890
(2005-11)
Amazonおすすめ度:
何度も読むと良くなってくる
じわじわと感じてくる本
生きることを大切に、そして丁寧に。

原研哉繋がりで、深澤直人さんの著書に巡り会いました。
『デザインの輪郭』がその著書です。 二人ともデザイナです。
二人に共通するところは(私が考えるに)無駄なデザインを付けない、しない。
デザインする物の本質を見つけ出そうとするところにあるのでは無いかと考えます。

デザインの輪郭を読む前の出来事


先日知り合いの建築家の人に「このPowerBookMacのノート)は使い込んで行くとココが剥げていくんだけど、その剥げていくところがいいよね。次の型番になると塗装が落ちないように処理されて味気ないよ」と言われた。同席していた別のデザイナも同意していた。
けれど僕はその意味がよくわかりませんでした。
例えば、「ジーンズなどだったら使い込んでいき味がでるというのはよくわかるけど、製品はいつまでもきれいなままがいいんじゃないの?」と僕は漠然と考えていました。 「塗装が剥げる=壊れた」という図式が僕の中で出来ていたのかもしれない。

デザインの輪郭「手沢」を読み


今日、「デザインの輪郭」を読んでいてP108にある「手沢」という節を読みました。

手沢はデザインの先にあるものだと思っています。
デザイナーは手沢を超えられない。


という書き出しで始まり、 その節の最後に


朽ちていく美しさのことをずっと考えている。それはデザインの先にあるものである。

と締めくくられます。 この節を読み終わったときに知り合いの建築士が言った「剥げていくところがいいよね」という意味が分かりました。
「なるほど!」と。 日本人の侘び寂びの心と、モノと時間と人間の関わり方を教えられました。