Miyakawa Blog

ウェブディレクターが日々のことを綴るブログ

陰翳礼讃(いんえいらいさん)に日本の美を感じました

評価:
谷崎 潤一郎
中央公論社
¥ 500
(1995-09)
Amazonおすすめ度:
日本の闇を描く
失われた価値観
日本の情緒、まさに温故知新!

先日読み終わった、原研哉さんの著書「デザインのデザイン」の中に谷崎潤一郎さん著書の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」という本が出てきます。 当時、原さんの周りの方々が「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」を再読する事をすすめるという下りがありましたが、それが気になり私も読んでみようと思ったわけです。 日本人の和の美の原点というか、基本というか日本人が西欧文化の影響を受ける前の和の美がそこには書かれています。 特に陰翳(いんえい)の中にある和が持つ美の説明がはかなくもあり、切なくもありなんともいえないです。自分の生活空間の中にある和の物といえば、箸と椀と、申し分程度にある和室の畳ぐらいです。 陰翳の中にある和の美。?燭の明かりと電灯の白すぎる明かりの比較、厠(かわや)と便器(西欧の白いタイルばりのトイレ)の風情の違い、羊羹(ようかん)と西欧のクリーム菓子の趣きの違い、漆器と西欧の陶器などそれぞれの対比など、日本古来の淡い光のなかの存在感と美を現代の日本人にもう一度考えさせるいい本だと思います。